脳・神経疾患専門病院 安心の手術件数

脳・神経疾患専門病院 信頼の手術件数

当院は、脳・神経疾患の専門病院として治療に関する各種設備を完備し、多数の日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会専門医、日本脳卒中学会専門医等の資格を有する医師が在籍しており、24時間365日急性期の脳神経疾患に対して迅速に対応できるシステムを構築しております。そのため、仙台市のみならず宮城県内外から多くの患者さんにご来院いただいております。

診療科は、脳神経外科、血管内脳神経外科、脳血管内科、脳神経内科、および神経麻酔科があります。脳神経外科は、脳動脈瘤、くも膜下出血、脳動静脈奇形、もやもや病、脳出血、脳梗塞、髄膜腫、聴神経腫瘍、下垂体腫瘍などの疾患に対して、最先端のCT、MRIそして核医学などを駆使した診断のもと治療を行っております。手術が必要な場合は、脳動脈瘤クリッピング術、脳血管バイパス術、脳動静脈奇形に対する集学的治療(開頭と血管内治療の複合的治療)、下垂体腫瘍など年間900件を超え、国内有数の手術施設となっております。
血管内脳神経外科は、体に負担の少ないカテーテルを用いた血管内からの治療(脳血管内治療)を専門に行っています。直近の10年では3000例を超える症例数があり、脳神経外科、脳血管内科と協働して最善の治療を行っております。

脳血管内科は、「脳卒中専門の内科」として主に脳卒中の6割を占める脳梗塞の内科的治療を担当します。脳神経内科医のチームとして脳機能と血管の両社に注目し、脳梗塞発症の超急性期治療、超音波検査を用いた脳梗塞の原因検索や適切な再発予防および生活習慣病の管理に力を注いでおります。
特に、rt-PA静注療法 かつ 血栓回収療法は年間約100件実施しております。

脳神経内科は、脳、脊髄、末梢神経、筋肉にわたる神経系全般の疾患を診療します。症状では、頭痛、めまい、しびれ、けいれん、麻痺、物忘れなどの患者さんを診察、検査し、正確な診断と適切な処置を行います。
神経麻酔科は、手術中の患者さんの安全を守ることが最も大切な役割であり、できうる限り安全な麻酔を提供し、確実な手術治療をサポートしています。また、臨床検査部と協働して、最新の神経機能モニタリングを実施し、手術後の後遺症の予防に万全を期しています。

患者さんにとってわかりやすくかつ的確な診療を迅速に提供するため、各診療科が連携を図り、一人一人に適した安心で満足度の高い医療を行うことを目指しています。

24時間365日 断らない救急医療

24時間365日救急医療

広南病院は、仙台市指定の2次救急医療機関として、「24時間365日 断らない救急医療」を目標に掲げ、脳神経領域疾患の救急患者さんを中心に受入れを行っております。
脳卒中に強い病院として、救急隊や近隣の医療機関の皆様からの連絡が直接救急当番医に繋がる「脳卒中ホットライン」を設置し、迅速かつ適切な検査・初期治療を最短で提供できる体制を整えております。

特に一次脳卒中センターコア施設として、24時間365日発病から4.5時間以内の脳梗塞治療であるrt‐PA静注療法と発病から8時間以内の急性期脳血管内治療である急性期血栓除去治療の両者の治療を行うことが出来る宮城県仙台市はもとより東北地方でも数少ない施設のひとつです。
くも膜下出血の脳動脈瘤治療に対しては病態に応じて開頭クリッピング術や開頭せずに治療可能な脳血管内治療を行っています。

【特徴】

  • 24時間365日の緊急処置、手術体制
  • 「脳卒中ケアユニット(SCU)」の12床設置(常時3床につき1名の看護師を配置)
    医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフやその他のコメディカルスタッフを加えたチームによる集約的な診療体制
  • 急性期から可能なリハビリテーション体制
  • 「回復期リハビリテーション病棟」の19床設置
    院内にある回復期リハビリ病棟でのシームレスなリハビリ提供体制
救急患者受入件数

一次脳卒中センターコア施設 脳卒中のトータル治療

一次脳卒中センターコア施設 脳卒中のトータル治療に活力を

当院は、2019年9月に日本脳卒中学会より一次脳卒中センター(PSC)として、24時間365日、脳卒中担当医が可及的速やかにrt-PA静注療法等の診療が開始できる施設として認定されています。また、2020年10月に今までの実施体制調査や診療実績をもとに同学会から「地域においてコアとなるPSC施設(PSCコア施設)」として委嘱を受けました。

コア施設とは

「rt-PA静注療法および機械的血栓回収療法が常時可能」かつ「機械的血栓回収療法を実施できない施設からの患者を常時受け入れが可能」な施設です。今後も高齢者率が高くなることが見込まれる現在、脳卒中治療の経過や予後をできるだけ改善し生活機能自立を維持することは非常に重要と考えます。そのためより迅速に脳卒中例を受け入れ、適切な治療を最短の時間で提供できるよう救急隊や近隣医療機関の皆様からの連絡が救急当番医に繋がる「脳卒中ホットライン」を設置しております。

今後も当院では、地域の中核となる脳卒中センターとして、質の高い医療を提供し、皆様のご期待に応えられるよう活動してまいります。

一次脳卒中センター(PSC)の認定要件

  • 地域医療機関や救急隊からの要請に対して、24 時間365 日脳卒中患者を受け入れ、
    急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA 静注療法を
    含む)を開始できる。
  • 頭部CTまたはMRI検査、一般血液検査と凝固学的検査、心電図検査が施行可能
    である。
  • 脳卒中ユニット(SU)を有する。
  • 脳卒中診療に従事する医師(専従でなくてもよい、前期研修医を除く)が24H/7D 体制で勤務している。
  • 脳卒中専門医1名以上の常勤医がいる。
  • 脳神経外科的処置が必要な場合、迅速に脳神経外科医が対応できる体制がある。
  • 機械的血栓回収療法が実施出来ることが望ましい。実施できない場合には、血栓回収
    脳卒中センターや包括的脳卒中センターとの間で、機械的血栓回収療法の適応となる
    患者の緊急転送に関する手順書を有する。
  • 定期的な臨床指標取得による脳卒中医療の質をコントロールする。

脳神経専門医療へ あくなきパイオニア精神

脳神経専門医療のパイオニア精神

広南病院は、1948年に東北大学医学部附属病院長町分院の入院施設として、同大学脳神経外科の鈴木二郎初代教授が診療を開始して以来、脳・神経疾患、脳血管障害に特化した病院として診療を継続しております。1991年には日本で初めて脳血管内治療科が開設され、同分野の発展も黎明期から牽引して参りました。現在でも難症例の代表と言える脳動静脈奇形の治療について、現東北大学脳神経外科冨永悌二教授を中心とした集学的治療会議に基づいて治療を行い、良好な治療成績をあげております。

国内外の学会で積極的に治療経験に関する発表を重ね、塞栓術と摘出術を組み合わせた最先端の治療技術に評価をいただいております。また、血管内治療では最先端のデバイスを積極的に導入し、治療の質、症例数ともに国内トップクラスの水準を保っております。
未破裂脳動脈瘤の治療を行う場合、CTやMRIに加え、血管撮影装置を用いて脳動脈瘤の形状を精密に確認するとともに、全身血管の形状や動脈硬化の状態を含めた総合的な血管評価を行います。そのデータをもとに、経験豊富な医師が一例一例検討し、開頭クリッピング術と血管内治療から最適な治療を選択し、患者さんに説明の上実施しています。また、脳動脈瘤が複数発生しているケースの中には、血管内治療だけでは難しいこともあるため、片方の瘤に開頭クリッピング術、もう片方にコイル塞栓術を用いるなど柔軟性のある治療も得意としております。
急性期の脳梗塞に対する治療実績も豊富であり、薬剤で血栓の溶解を行うrt-PA静注療法を基本としながら、カテーテルを通じて血栓を絡めとったり、吸い取ったりして血流の再開を目指す血栓回収療法も積極的に実施しております。病院に到着してからのrt-PA静注療法を開始するまでの時間は20分以内、血栓回収療法のスタートまで60分以内とスピーディーな治療を行っています。可能な限り煩雑な手順を簡素化することで世界でもトップクラスといえる迅速な急性期治療を実現しています。

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