脳梗塞

疾患概要・症状

脳梗塞は脳へ血液を送る血管の閉塞または狭窄により、脳の神経細胞が障害される病気です。脳梗塞の症状で最も多いのは片麻痺で、顔の片側や片方の手・足が突然動かなくなります。同じ部位の感覚が鈍くなったり、しびれを生じたりすることもあります。次に多いのは言語障害です。呂律が回らなくなったり、言葉が話せなくなったり、言葉が理解できなくなったりします。発症早期の受診により治療の選択肢が増え、症状改善の可能性も高くなることから、脳梗塞を疑った場合はすぐに専門医療機関を受診することが大切です。

検査・治療

問診、診察、血液検査、心電図、レントゲン、CT、MRI、超音波検査などにより脳梗塞の原因や病状を調べます。多くの場合は点滴・内服治療により再発予防を図り、リハビリテーションにより症状改善を図ります。脳梗塞発症から4.5時間以内に来院された場合は、t-PAという点滴薬を使う場合があります。t-PAを投与すると、3ヶ月後に自立した生活を送れる患者さんが、使用しなかった時と比べて50%増加します。t-PA投与の適切なタイミングを逃すと、出血などの合併症により症状が悪くなる危険があるため、発症から4.5時間以内に治療開始できる患者さんだけが治療対象となります。太い脳血管が詰まった患者さんでは、脳血管に詰まった血栓を特殊な器具を用いて体外に摘出する血管内治療が有効です。基本的には発症から24時間以内の患者さんに実施可能ですが、患者さんの症状や画像検査をよく検討して適応を判断します。

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